18章 2節の6
コンクリート、ALCパネル及び押出成形セメント板面の素地ごしらえ

18.2.6 (a) コンクリート及び、ALCパネルの素地ごしらえは表18.2.5により、種別は特記による。特記がなければB種とする。ただし、9節 「2液形ポリウレタンエナメル塗り」、10節「アクリルシリコン樹脂エナメル塗り及び11節「常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗り」の場合は(b)による。
(b) コンクリート及び押出成形セメント板面の素地ごしらえは、表18.2.6による。ただし。種別は、塗り工法に応じた節の規定による。


表18.2.5 コンクリート、ALCパネル及び押出成形セメント板面の素地ごしらえ  →関西ペイント対応製品
工程 種別 塗料その他 面の処理
A種 B種 規格番号 規格名称 種類
1 乾燥 素地を十分に乾燥させる。
2 汚れ、付着物除去 素地を傷つけないように除去する。
3 下地調整塗り JIS K 6916 建築用下地調整塗材 C-1又は
C-2
全面に塗り付けて、平滑にする。
4 研磨紙ずり 研磨紙P120〜220 乾燥後、表面を平らに研磨する。
5 パテしごき JIS K 6916 建築用下地調
整塗材
C-1 全面にパテをしごき取り平滑にする。
JIS K 5669 合成樹脂エマ
ルションパテ
耐水形
6 研磨紙ずり 研磨紙P120〜220 乾燥後、全面を平らに研磨する。

(注) 1. ALCパネルの場合は、工程3の前に合成樹脂エマルションシーラー(クリヤータイプ)を全面に塗り付ける。
2. 合成エマルションパテは、外部に用いない
3. 工程3のC-1、C-2の使い分けは、15.5.5「下地調整」(a)及び(d)による




表18.2.6コンクリート、ALCパネル及び押出成形セメント板面の素地ごしらえ
工程 種別 塗料その他 面の処理
A種 B種 規格番号 規格名称 種類
1 乾 燥 素地を十分に乾燥させる
2 汚れ、付
着物除去
素地を傷つけないように除去する
3 下地調整
塗り(注)
JIS K 6916 建築用下地調
整塗材
C-2 全面に塗り付けて平滑にする
4 吸込止め JASS 18
M-201
反応形合成樹脂ワニス
2液形エポキシ樹脂ワニス 全面に塗り付ける
5 パテしごき JASS 18
M-202(2)
反応形合成樹脂パテ
2液形エポキシ樹脂パテ 全面にしごき取り平滑にする
6 研磨紙ずり 研磨紙P120〜220 乾燥後、全面を平らに研磨する

(注) 1. 押出成形セメント板面の場合は、工程3を省略する。
2. 2液形エポキシ樹脂ワニス、2液形エポキシ樹脂パテは、上塗製造所の指定する製品とする。
3. JASS 18 M-201及びJASS 18 M-202(2)は、日本建築学会材料規格である。